こんなのつくった。Web関連ピックアップ
ももんが!
この子供向けCDROM教材からWebにアクセスして、
CDROMのゲームの点数を他の子と比べたり、
ホームページを作ったりして遊べますが、
Webのうち PHP で書いてある部分全部をつくりました。
*.jsp は企業の *.jsp なチームのかたがたが書いていらっしゃいますが、
デザイナーさんの思い付きを生かすために、
仕様変更に対応する速度が重要であろうとして、
デザイナーさんが構想を試行錯誤してる横で、
その速度で PHP でぐじゃぐじゃ書きました。
*.php になってるもの以外に、
*.html になっているファイルにも、
僕が PHP で自動生成している部分が多数あります。
仕掛け自体は、
SQLデータベースは参照だけで書き込みや更新をしないで欲しい、
という先方の条件下で、
データベース機能が相当量必要になる処理を作ったのが主因と思いますが、
内部的に意表をついて常識に囚われない画期的な部分はあるにしても、
オーソドックスな部分は普通にプロが作る仕掛けで、
普通の技術を新規に発想されたものに適用していくわけで、
技術的には難しくないんですが、
お客さんである子供たちに少しでも良いものを提供したいという、
デザイナーさんの熱意を尊重すると、
いったん完成した部分を白紙に戻してやり直すことも必要な場合が多々あり、
微妙な企画の変更が技術的な背後の構造の組みなおしになることも日常的で、
自動的に賽の河原の石積みみたいな開発作業になりますから、
こういうの耐えられないプログラマが普通でしょうね。
愛とかお客さんへの思いやりを形にする仕事ですからやりがいがありますし、
僕は技術的にチャレンジャーなので割とこういうのが好きですけど。
ももんがでの自己紹介
KIDSクラブ
(大リニューアル中なので以下の記述はちょっと違うかも)
子供向けサイトです。
子供が使えるように作る、というのは、
計算機や事務機が起源のコンピュータからすると、
まだ結構苦労します。
もちろん作ってる側で技術的にこれでいいとは全く思っていませんし、
最後まで企画やナビゲーションの構成の変更が当然ありますから、
基本的に常に全て作り直している感じの作業が続く中で開発が進んでいったため、
時間切れで技術的に最適どころか、
技術の常識からするとほとんど間違っていると断言できるところがいくつもあったり、
不本意な仕掛けになっている部分が殆どで、
技術的におかしな部分が多くて、
それが運用上のネックになると予想される部分ばかりですから、
まだやることはたくさんあります。
絵はデザイナーさんですし、
フラッシュやディレクターのWebコンテンツは専門のかたがされてますから、
データベースや全体を回す仕掛けなどを PHP でざっと作った感じです。
サーバも小規模ですし Java のような重い仕掛けを使わないので、
コンテンツ全体を制御する部分がなく、
PHP が JavaScript を生成してサーバとクライアントが連係しつつ、
ドミノ倒し式制御で処理が進んでいくという仕掛けになるため、
「どうしても止まっちゃったらこれを押してくれ」
みたいなリンクが一瞬見えちゃったり、
ちょっとカッコ悪い部分も多い。
ブロードバンド時代を睨むということで動画も多数あり、
でかいファイルが多いですが、
サーバ側の処理能力や回線容量が容易にオーバーするわけですから、
コニーちゃんが「みんなきてね!」とかテレビで口走って、
全国のおともだちがみんなきちゃうと、どう考えてもアクセス不能になります。
テレビ番組連動企画などを目指すそうですが、
みんな来ただけで落ちちゃうサーバでは連動企画も何もないので、
まずは、
技術的瑕疵が全くない状態まで持っていったのちに、
能力不足でアクセス不能になる種類の軽い事故がおきて、
サーバ増強の必要性が先方の発注側担当者に理解されないと無理かなと思います。
ちょっと計算すればわかるはずで単に掛け算なので数学じゃなくて算数なんですが、
算数あんまり好きじゃないみたいなんですよね。
サイトで遊ぶお客さんが算数も技術もわかる必要は全くありませんが、
企画して提供する側は掛け算ぐらいはしてみたらいいと思います。
もちろん掛け算して試算する費用を出して頂ければ、
説明に参上するのはお仕事になり有り難いお客様になるわけですが、
そこでそういう計算が必要だということが理解されないとお仕事も発生しませんし、
「この状況で不十分だから技術者に技術力がない」と見なされてしまうと、
こちらとしては他の営業にも差し支える大被害となります。
まあでもこんな状況でこんなものよく動かせたと自分では思います。
技術的検証が全くない、
予算的にぶっつけ本番にせざるを得ない部分について、
念のため時間を取ることにしたらやはり問題があって、
正午オープンのオープン日に夜が明けて朝になっても、
まだ動画が全く出る気配が無かったわけですし(^^;;
ブロードバンド時代に突入しつつあるわけですから、
むしろ攻めに転じて天下を取っちゃう、というのが理想で、
予算を増やしてコンテンツを大幅に充実させ、
地上波放送やBSデジタルを食っちゃう勢いでガーっと行きたいですよね。
日本が世界に誇るのは、
ホンダソニーニンテンドードラえもんピカチュウキティちゃん、
つまりコンシューマー向け技術と、子供の心を豊かにして行く文化です。
とすると子供向けコンテンツ、
テクノロジーに裏打ちされた子供向け文化。王道じゃん。
世界中の子供が気が済むまで遊ぶようになれば、
世界も良くなっていくんじゃないかな。
日本のみんなでがんばりましょう。
日本科学未来館
軍事立国や政治立国や不動産立国や金融立国でなく、
科学技術産業立国であるべき日本に於いて、
子供たちが科学に興味をもつようでないと将来的に相当マズいので、
これをどうにかする、
という壮大なミッションでお台場に建てられた入場料の安い遊び場で、
メインのコンテンツはもちろん宇宙飛行士の毛利館長です。
遊びに来た子供が理科に興味を持つようになればOK。
あと大人に科学技術関連に税金を投入する必要性が理解されればさらにOK。
僕がつくったのはこの予算潤沢そうなWebじゃなくて、
毛利さんの次に目玉となるコンテンツである、
ジオコスモスと名づけられた、
直径6.5メートルの巨大球形カラーLEDディスプレイに、
地球の前日の雲の様子や年間の海水温変化をアニメーションする、
そのファイル更新や制御に使うSQLデータベースと、
アニメーションの番組とジオコスモス周囲の5台の説明端末の説明番組の同期をする、
PHPやJavaScriptの部分を作りました。
サーバ上のツール類のアドバイスもしましたが、
実は一番大きな仕事は、
必要以上に大きすぎるデータベースにしないように仕様を縮小するように主張して
開館までに開発が間に合う規模に抑えたことだったかもしれません。
僕自身も個人的にパートタイムで大学の研究のお手伝いをしていますから、
科学の発展への関わりは強いほうだと思いますが、
世界に類を見ない大きな球体ディスプレイ装置を科学技術の発展に役立てるように、
綺麗な構成のデータベースに挿げ替えて、
球体や端末の番組を機動的に変更できるような仕掛けを組み込むというのは、
次の段階として構想はしていますが、
開館後の有効利用に付いてのお仕事を頂いたわけでないので、
急いで作ったそのままになっています。
ただし結構注意して、
何かが動かないと別の仕掛けが多重にリカバーしていくような感じで、
わりと丁寧に処理を組んだので、
端末等のインフラのソフト信頼性が低いわりに、
いまも毎日ちゃんと自動で動いているはずです。
絵や表示は、
デザイナーさんやCG屋さんのセンスですから僕は到底かないません。
あー、
あと大写しになる日付の文字列を作る日付計算スクリプトを書いたような気がする(笑)
公的なものですから、
管理運営などについて入札などの制度もあるのかもしれませんし、
日本の将来を見据えて科学の発展を進めていくより、
館の価値を下げてでも目先の値段を下げるほうが優先する入札であれば、
マニュアル通りに操作するだけの非熟練オペレーターのみで組織して、
それ以外に構築の続きをするエンジニアを付け加えることをしない、
ということになってしまう可能性がありますが、
いつまでもオープン時のままで、
世界の研究の進展に機動的な対応ができるシステムに更新されないのは、
せっかくの巨大表示装置が純粋な観光目的にしか生かされず、
せっかくの公的な投資が最大限に生かされないことにもなり、
勿体無いと思います。
この世界に類を見ない表示装置に何かの表示をしてみて、
この建物に用意された会場で行なわれる国際学会などで、
科学者たちが何かのヒントを得て人類の問題を少しでも解決して行く道具になれば、
せっかく高いお金をかけてこういうもの作った意義が出てきますし、
そういう成果を出し続けている場所へ行って、
その切っ掛けになっている装置を間近に見て、
そこでいろいろな経験ができるとなると、
子供たちも面白いでしょうしもちろん大人も楽しめます。
日本を再生させる道具になりえる設備だと思います。
ひとごとだと思うかもしれませんが基本的にはみなさんの税金なんですよ?
日本の科学技術産業の将来の発展に資して生かされるべきお金が、
ホントに生かされるのか、
形ばかりのものに変容していってしまうかどうかなんです。
追記:皆様のご支援によりとりあえず凄いリモコンがつきました。通称「轟天號」「キッチン7号」。コンテンツの充実については更なる開発(開発費)が必要な部分がありますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
Jane Doe
矢作さんのWebミステリー。めちゃめちゃかっこいい FLASH は細川さんです。
サーバ側の条件で不本意なつくりになっていますがまあとにかく動きます。
プログラマとして僕の名前が入っていますが
音楽のところに名前が入ってる人のほうが有名な人らしいです :-)
日本時計学会
このWebは一人で作っていますがフルテキストです。
画像は地図のみ。軽いです。
更新の対応が早いのと悲惨な細い回線から見ても軽いというのがウリです。
あと学術的内容が解るので原稿の誤字などに気が付くというのも頼む側は便利?
データベース導入の予定がありますがデータが来ないのでまだです。
あとこれもデータベースから生成すべきでどうにかすべきですが、
いまはまだ手でHTMLタグ書いてます(^^;;
(英語ページは専用生成ソフトを作ってみて生成してみています)
ネイチャーインタフェイスWeb版
環境に関する科学技術雑誌のWeb版を作っています。作業的には、雑誌の原稿テキストファイルをCDRで頂いて、手作業+自作プログラム処理のハイブリッド。
i-look
これはアドバイスや技術協力のみ。
亀の甲より年の功とかでデバッグのお手伝いなどはしていますが、
基本的なコーディングはここの社員のかたがされています。
最初行ったころはこちらのかたはプログラマじゃなかったんですが
色々アドバイスしているうちにデータベースプログラマに変身されてしまいました。
いまは企画の展開や設計もされています。PHPは3と4を両方設定しました。
日本語部分は日本語に特化した日本語PHP3で、
台湾語部分は国際化優先のPHP4です。
東京FORT Web
これは仕事じゃないんですが作ったので。
異業種交流会のWebです。
見たところでは何をしたのかどういうものを作ったのか絶対に全く解りません。
デザインは以前のWebのまま全く何も変えていないからです。
(その後更新などでいじり始めましたが印象は変えてないと思います)
何をしたかというと、
Webの見かけのデザインを全く変えないまま、
表紙の予定表をメールから自動更新できる仕掛けを作ってしまいました。
予約管理担当者が特定のアドレスに新たに決まった予定をメールすると、
予定表が自動的に更新され常に最新の状態になります。
会員のボランティア労力に依存した非営利のグループなので、
担当者間のリレー作業では、
お仕事などで時間が取れない担当者のところでいちいち停止しますから、
更新がどんどん遅れて広報として機能しなくなってしまいます。
本業のあるひとの片手間のリレー作業なので
予定表なのに何ヶ月か前までしか掲示されていなくても致し方ない、
という扱いでしたが、
予約を確認する係が、
予約メールを多少加工して転送するだけでWeb予定表が更新される仕掛けが出来たので、
デザインは同じなのに活気のある印象になったと思います。
Webの更新が迅速になった以外は、
見た目に全く何も影響がないようなつくりにしました。
詳細予定のレイアウトも自動生成していますが、
これは平文のメールから整形している部分があるので
ややヘンな感じに崩れてしまう可能性もあります。
おおむね問題ない感じに出来ていると思いますが、
どうしてもきっちりやろうとすると
メール送信側への負担が増すので、
このかたもボランティアですしこのために更新が遅れては何もならないので、
おおむね問題なくレイアウトされればいいことにしました。
当月と来月を表示、先月はある時期まで表示、という制御もしています。
変更分や誤送信分の削除に関しては、
担当者が管理用のWebページから、
一覧を見たり本文を確認したりしながら、
作業できるようにしました。
予定の登録に関しては、
予約や広報依頼をする雛型に沿ったメールを、
ちょっと加工して転送すれば出来ますが、
担当者がコンピュータ屋である必要があってはダメですから、
何か文法がある削除コマンドメールを送らせる方式はうまくないです。
専門家である自分がユーザであるシステムと、
専門家でない他人に提供するシステムでは、
仕様が根本的な部分から全く違ってきます。
これ解ってない自称エンジニアが多いですよね。
逆に自分を含めて誰も使う気になれないもの平気で作っちゃう自称エンジニアも多いですけど。
プロフェッショナルとは何ぞや。
car24
くるまーと
メーカー横断で新車の仕様を検索できるシステムの設計と構築のアドバイス。
普通はメーカー横断で仕様の検索ができないので、
「自分の家の車庫に入って家族が全員乗れて予算的に買える車」
という条件のリストアップがこのサイトが提供するまで出来ませんでした。
それまでは個別のメーカーのディーラーへ問い合わせて回らないとダメだったので、
有用なサイトだと思います。
最初の先方の想定より予算が1桁か2桁安くあがったと思います。
構築自体はプログラミングに関しては優秀だけどデータベースは初めて
という学生さんがされました。
データ入力は大まかな方針を提案して学生アルバイト管理などは先方がされました。
ビジネスモデル学会
もともとの人的資源は大学発ですが、
ネット上に活動拠点を置いた新形態の学会として立ち上げたいということで
サーバ構築の相談を受けたので、
FreeBSD + PHP + PostgreSQL での構築を提案し技術協力をしました。
http://www.biz-model.org/proposers/biz-preparations.html
資金の規模が小さく、
人的資源もビジネスモデルの専門家のみでコンピュータの専門家は常駐しない、
とのことだったので、
この資源の範囲内で作れて保守できて日々の運用もできるような、
かなりチープだが動くはずという設計でしたが、
根本的な資源の不足から、最善の開発でも遅い感じで進行していました。
その後資源自体を拡張するという設計条件外の変更決定がされるとともに、
僕の知らないコンピュータの専門家が外部より投入され、
コンピュータの専門家には構築しやすくても
コンピュータ以外の実務家や別の学問の専門家には変更や保守のしにくい
Ruby な仕掛けが大規模に導入されてしまい、
入学卒業移籍などがあって企業より人の出入りが激しい大学の、
コンピュータではなくビジネスモデルの専門家が保守運用するのには、
ちょっと向かないかも知れないシステムになってしまって、
止むを得ず時間を作ってはデバッグのお手伝いをしたりしていたところで、
最初のお話と違って
無償ボランティアになってしまった活動に注力しすぎては、
料金を頂いたまま時間を取れないで居るような他のお客様に申し訳ない、
ここに現場のかたが保守しにくいようなものを作ったのは僕ではない、
と思うようになり、
こちらへのお手伝いはその後そのままになっています。
僕自身のビジネスモデルが判然としない状態です(^^;;;
カイカン
なんだよこれ
モクセイ
なんだよこれ
自転
なんだよこれ
いりぐち
ず
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